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シェフオオシマの住宅雑記帳

シェフオオシマの住宅雑記帳

FILE4~6

FILE4 昭和62年近藤真一衝撃!のデビュー!
FILE5 TV中継に参った!
FILE6 もっとも悔しかった試合

【FILE4 昭和62年近藤真一衝撃!のデビュー!】

 この年は惜しくも優勝は逃したのですが強烈な思い出があります。

 あの日は彼女とデートをしてました。食事に入った店でカウンターに2人で座りました。私は右に、彼女は左に。

 ちょうど私の斜め前右で巨人中日戦のTVがついている!
音声は消音して有りましたが画面だけ見えていたんです。

 画面をチラチラと見ると投手はなんとルーキーの近藤ではないですか。
スーパールーキーの発登板だ!
当然TVを見る回数も多くなりつつ、なおかつ彼女のほうにも顔を向けて話もせねばならず、野球と彼女の板ばさみ状態。

 そんな中、音無し状態の画面を見て、スコアボードが映ると0点に押さえているじゃないですか。(当時のスコアボードは安打数が無かった)

 『すげえな近藤って!起用する星野もだけど』と思いながら
左(彼女)に右(TV)に顔が忙しいこと!
だけど何か異様な雰囲気が画面から伝わる。

『何かとてつもない事になってるんじゃないか?まさかノーヒットかパーフェクト?』

 そう思うと、もう我慢ができません。
店員さんを呼びつけ音声を点けてもらったら案の定!もうあとはTVに釘付け!

 怪我のため2年くらいしかその活躍は見ることができなかった近藤ですが、あの1試合だけでおつりがくると思っています。

【FILE5 TV中継に参った!】

 TVアングルにしびれた試合が1試合あります。
昭和63年ぐらいかな。巨人の斉藤に9回1死までノーヒットで0対2に押さえられてた試合のことです。

 打者は代打の切り札の音さん(御近所なのでさん付け)。
クールな虚無僧(失礼?)のいでたち。私たちは知っていた!
『ここでヒットが出ないとやられる!頼む!音!』

 『コーン!らいとまえひーっと!』みんな胸をなでおろしました。
『これで試合は負けても良いか』とも思ったでしょう。

 しかしドラマはそこから第2章が始まりました。
斉藤の動揺を見透かすように仁村が右中間に運び、
得点は1:2に!次は落合だ!!

 そのとき、中日球場に魔物が現れました。
TV中継のスタッフもさすがにそれを逃しません。
ここからのTV映像は私の中ではスローモーションとして記憶されています。
なぜなら落合が打席に入る前からアップの映像。
打席に入れば、センター方向からのカメラによる斉藤の投球を待ちうける落合の表情のド・アップ。

 そして筋書きどおりに、又そうでなくては終わらないというように落合の打球は右中間のスタンドに吸い込まれた。

 声にならないようなドラナインの歓喜の中、
『さあもう帰ろうか?こんな日も有るさ。』と言うように斉藤の肩を抱き、一緒にベンチに帰るジャイアンツの藤田監督の背中の映像までバッチリ!
敗者のその後のドラマまで予感させる画面に感動!

【FILE6 もっとも悔しかった試合】

 もっとも悔しかった試合はあの10・6でも10・8でもありません。
昭和45年くらいだと思います。9回表まで巨人相手に1点差で勝っていて2アウト、打者は王。TV中継の時間はあとわずか!イライラドキドキ!
(当時はTV中継の延長は無い時代でしたね。巨人戦しか放送はしない時代でもあった)

 王が打った!1塁ベンチ前のファールフライ!
『よーし!勝ったあ』
1塁手の千原が追いついた!
1塁スタンド設置のTVカメラも打球を追う。
しかし画面から千原の姿が消えた!一塁ベンチの影に隠れてしまったのだ!

 『とったか?終わったか?』
まさにゲームセットと思った瞬間のその直前になんとTV中継がCMに!

 CMが終わって放送終了前にスポンサーの名前が試合状況をバックに流れるのですが…
なんとそこで王がまだ打席に居るじゃあないですか。
なんでー!?どうなってんだ!

 そうです。
残念ながら千原得意のワンハンドキャッチからボールは無情にもこぼれたんですね。
そして次の映像は無情にも王の打球がライトスタンドに一直線に飛び込むところ。

 そしてTV放送は『ブツッ』と終わった。
何がなんだかわからない。

 あの日純真な少年の枕がなぜか濡れた事を王貞治は知っているのだろうか?



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